●オール電化は環境に悪い?
環境団体NGOの「気候ネットワーク」から、「オール電化住宅は地球温暖化防止に寄与するのか?」というタイトルのレポートが8月23日に発表されている。 ポイントは以下の2点
①オール電化住宅の平均年間電力使用量が18997kwhで、非オール電化住宅の3621kwhを大幅に上回り、その要因がIHキッチンとヒートポンプにあるとして、両者のCO2排出量を計算するとオール電化住宅の方が70%以上上回ること。
②やかんいっぱいのお湯を沸かすのに100のエネルギーが必要とした場合に、ガスの場合は179のエネルギー供給が必要なのに対し、電気の場合は345のエネルギー供給を要す。電気の場合は、石油を電気エネルギーに変える際のロスや送配電のロスが大きいためである。
このレポートを検証する前に、管理人自身が東京電力と一切関係がないことを最初にお断りしておく。いやむしろ東京電力に関は、嫌いな部類に入る。
まず、①について、オール電化にすることで電気使用量が5倍にも跳ね上がることが想定しにくい。統計学的にもオール電化3%の平均と非オール電化97%の平均が、必ずしも同じような環境にあるとは思えない。3%という普及率はまだ一般的ではない。富裕層しか使えてない場合だって想定できる。富裕層は色んな電化製品やあるいは台数だって多く持っているかも知れない。一般的な庶民の電化環境とは全く違うと思われる。これを比較しているのがまずおかしい。
実際に、試算してみよう。管理人の場合は、夏場のガス使用量が月に50立方メートル程度である。キッチンとお風呂で使っている量である。これを電気のkwhに直すと、
50×45MJ÷4.2J÷860Kcal=623kwh/月=7476kwh/年
先ほどの3621kwhに足しても11000kwh程度にしかならない。これはヒートポンプの熱効率を1で考えてのものである。実際にはCOPは3以上だから、電力量換算はもっと少なくなる。従って①には無理がある。
そして2点目、エコキュートやエアコンもそうであるが、効率が極めてよい。無から有を生み出すのである。1kwhの電気から3kwhの熱量を作ってくれるのである。これこそエコではないか。ガスは1kwhからは1kwh以上の熱を生み出さない。ここに根本的な違いがある。 CO2排出の問題は、オール電化住宅の利用エネルギーが多いことと今の電気の発電効率の問題である。節電や太陽光発電、風力発電の利用などで考えればいい問題である。そこをさておき、すばらしい技術であるオール電化を批判することは、論理が飛躍しすぎているように思われる。
いずれにせよ、管理人は効率の良い、エコエネルギーのオール電化を推奨します。