エアコンとガスファンヒーター、どちらが割安かと聞かれると、思わずガスファンヒーターと応えてしまう。なぜだろう。やはり電気で暖めるのとガスで暖めるのとでは、ガスの方が効率がいいと考えがちである。
確かに電気でも電気ストーブの場合は、その直感は正しい。しかしエアコンはちょっと違うのである。
エアコンにCOPというエネルギー効率を表す数値があるが、例えばCOP=6.0だと1KWhの消費電力でで6KWhの熱量が出せるのである。これはエアコンが外部の熱エネルギーを利用して熱風を作っているためである。従って直感は当たらない。
それでは、具体的にどうか調べてみることにする。比較に登場するのは我が家のファンヒーターと今時のエアコンである。
●比較対象
・我が家のガスファンヒーター(りんない RC-329SE-1)
→30号(3000Kcal)or 暖房能力 3.5KWh
・今時のエアコン(COP=6)
→暖房能力:3.5KWh 消費電力:0.6kwh
・参考値:15年前の我が家のエアコン(東芝 RAS-281LTR)
→暖房能力:4.2KWh 消費電力:1.285KWh
●条件、前提等
・都市ガスの熱量:1立方メートル=45MJ(メガジュール)
・都市ガスの料金:120円/1立方メートル
・電気料金 :23円/1KWh
・10畳の部屋を1時間暖めるのに必要な熱量=10.8MJ
(空気調和衛生工学会規格(SHASE-S)参照)
●基礎知識
・1cal(カロリー)=4.2J(ジュール)
・1w=1J 1kwh=1k×3600秒(1時間)=3600KJ÷4.2J=860Kcal
各種数値は、揃ったので、10畳の部屋を8時間暖める(10.8MJ×8=86.4MJ)のに必要な料金を計算していきたいと思います。
○ガスファンヒーター(熱効率1で考える)
・86.4MJ÷45MJ×120円=230円
○エアコン(熱効率=COP=4で考える)
・86.4MJ÷3600KJ÷4×23円=138円
次に我が家のガスファンヒーターとエアコンで考えてみます。性能の違いはありますが、共に平均能力で8時間つけたときのガス、電力料金を計算します。
○我が家のファンヒーター
・3000Kcal×4.2J×8h÷45MJ×120円=269円
○我が家のエアコン
・1.285kwh×8h×23円=236円
○今時のエアコンなら
・0.6kwh×8h×23円=110円
こんな結果が出てくるのも、考えれば簡単なことです。ガスの熱効率が1に対して、エアコンは熱効率が5倍以上にもなります。ガスの値段が電気の値段の1/5以下にならないと、勝てないですね。所で電気でも、電気を直接熱に変える電気ストーブは熱効率が最大でも1なので、ガスの方が安くなります。
また、灯油を使うストーブもありますが、この場合は 8500kcal/L=36MJ/L 今はリッター80円くらいだとすると 0.45MJ/円 一方ガスの場合は 0.38MJ/円 でやや灯油の方が安いという状況ですがそれ程大差はありません。 灯油は近年の石油の値上がりが響いていますね。
エアコンはガスに比べてかなり安いし、それは灯油よりもまだ安い状況なのである。 やはり結論は エアコン になりました。
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